snuffkinの遊び場

IT関係、スポーツ、数学等に関することを、気が向いたときに書いてます。

政治力6割、技術力3割、精神力1割

とても熱くなるブログがありました。
元請けにこだわる理由
(SI業界の中で多数を占めると思われる)下請け側の人間のひとりとして、共感できる内容が多くありました。
私は、この仕事を商売として成功させるための要因は「政治力6割、技術力3割、精神力1割」くらいと感じています。

政治というのは、お金や商売の仕組み的な部分を指しています。例えば、体力のある会社に成長させて丸投げ体制が組めれば政治的にはかなり成功です(そんなのは目指したくありませんが)。また、交渉力とかのビジネススキルも重要です。受注できなければ、そもそも仕事は始まらない。商売として成功させる要素としては、この点が50%以上を占めているように思います。
技術力は設計力を生かしたり、OSSやらツールやら使って保守含めて生産性の高いシステムを開発するようなこと。基本的な仕組みが人月である以上、単純に生産性上げたら元請けからもらえるお金も減ってしまう(全然うれしくない)ため、うまく利用しないと商売的には意味がない。技術力が占める割合は多くても3割くらいと思います。
精神力は、長時間働いたり、修羅場を気合いで乗り越える力とかです。「その他」と言っても良いです。

「業界の構造」は政治力にカテゴリに入ると思います。この構造を変えるか、この中でうまく立ち回らないと、成功するのは難しいと感じています。技術だけどんなに頑張っても、高々3割程度にしかならないから。
もちろん、技術力の占める割合も小さくないため、技術がないと成功できないとも思っていますし、技術は好きです。ですが、高々3割程度だとも思います。

立場によって、業界の見え方が根本的に違っていると思います。はぶさんの元請けにこだわる理由とひがさんの「元請けにこだわる理由」の「いいがかり」についてひとこといっておくかの議論が噛み合っていないように見えるのは、その合意が取れていないからのように思います。

少数の例外を除いて「政治力6割、技術力3割、精神力1割」に縛られていると思います。なんとかできないものか、と思いつつも、なかなかなんとかできない日々です。それでも、どうにかしたい。