snuffkinの遊び場

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凶悪ウィルスGpcode

「脅迫ウイルス」が再び出現,より強力な暗号でファイルを“人質”に
カスペルスキー研究所(カスペルスキーさんの顔写真の入ったアンチウィルスソフトを販売している会社ですね)の発表によると、パソコン中のファイルを勝手に暗号化する「Gpcode」というウィルスが出回っているようです。
しかも、今の世の中では「事実上安全」な1024ビットRSA暗号を利用して暗号化するそうなので、かなり凶悪。ノートンなどの通常のアンチウィルス系の会社だけではお手上げなので、暗号学者などにも協力を呼びかけているそうです。
このウィルスが安全な鍵を選択している限り、そう簡単にアルゴリズム的に駆除(=複号化)することはできません。簡単に駆除できてしまったら、「事実上安全」と考えられている今のセキュリティが「事実上安全」でないことになってしまいます。暗号アルゴリズムとは別手段で駆除する方法も考えた方が良いかもしれませんね。
今のところは、感染しないように祈るばかりですね。
今回のように、公開鍵暗号を悪用してウィルスを作れるのは思わぬ使い道でしたが、本当に止めて欲しい。似たようなウィルスが出回るかもしれないし、最近はセキュリティ対策でパソコン内のファイルを暗号化するソフトが登場してきているので、偽装したら検知しづらくなるかも。